ホンモノの万願寺甘とうを探せ!

 『万願寺甘とう』は、カプシカム属という、多様なトウガラシの仲間に分類される。
「トウガラシ」「シシトウ」「ピーマン」「パプリカ」は元々すべて同じ植物で同じ仲間だ。
なんと世界中に3,000種以上あると言われる仲間のなかで、さて、どれが『万願寺甘とう』か、お分かりですか?
日本にあるトウガラシは、用途別に「辛味用」「加工用」「鑑賞用」「蔬菜用」の四つに大別され、植物学的にはさらに約十種の品種群に分類される。
食用に供されているものの数は代表的なものだけでも60種近く、北は北海道の『札幌大長なんばん』から南は沖縄まで、全国各地に多種多様にある。
「辛味用」とは乾燥させて使うお馴染みの『鷹の爪』や葉唐辛子にも用いる『伏見辛』など。「加工用」とは、オリーブを漬ける際に種を抜いて代わりに詰める『ピメント』など。「鑑賞用」は『五色』や『榎実』。そして「蔬菜用」に属するのが果肉自体を食用するトウガラシ、シシトウ、さらにピーマンやパプリカの仲間たちだ。
この中で京都産の地方野菜に限っても「伏見とうがらし」「田中とうがらし」「山科とうがらし」「鷹ケ峯とうがらし」といった個性的なライバルが数多いなか、『万願寺甘とう』は、特に大型で肉厚、肩部のくびれとやや湾曲した果形、表面の横ジワが特長。鮮やかな濃緑色で艶と張りがある。まさに王様の貫禄だ。
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