万願寺甘とう 実力試験。

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「万人の願いが叶う」とは発祥の『万願寺』の名の由来であり、その思いを受け継いで『万願寺甘とう』は命名された。
甘味と独特の風味があり大型果なのに果実がとても柔らかい、肉厚で食べ応えがあり、ジューシーで味が良い、タネが少なく食べやすい、など『万願寺甘とう』の人気は根強い。
料理人からも「皮が薄く味が濃く身がしっかりしていておいしい」「香り甘味が上品」「甘味の質に奥深さを感じる」「フルーティ」など感想が届く。
家庭のファンももちろん多い。ピーマン嫌いの子どもたちが『万願寺甘とう』だけは好物で食べると言う。
料理の懐が広く、調理法を選ばない。他の食材とも相性良く、使いやすい野菜だが、逆に何もせず、そのままでもおいしいのが身上だ。
品種改良した現在の『万願寺甘とう』は辛味成分を合成しない。にも関わらず、ピーマンとは全く異なり野趣溢れる独特の風味と甘味を備えているのが特長だ。
もちろん、味覚や嗜好はさまざまで、辛味成分をわずかに残す在来種や、伝統野菜の他品種を好む人もいる。八方美人な『万願寺甘とう』がいつも絶対なわけではないが、「万人のための」「万能な」〝ブランド京野菜〟を自負し、自信を持って届けている。


スター誕生。

『万願寺甘とう』は2015(平成27)年、490トンを出荷し、販売高は3億円を突破した。辛くないトウガラシは京都産以外にも関東、四国、九州など多様な産地・品種が出回り、新たな品種も登場している。

しかし、それらと食べ比べれば、風味、食感、余韻の違いがよく分かる、と『万願寺甘とう』への評価は高い。
一方で、『万願寺甘とう』のつもりで購入したら、〝万願寺とうがらし〟だった、〝京都産〟と書いてあったのでホンモノだと思った、〝万願寺〟と貼ってあっても違うの? など、混乱の声も多く聞く。
断トツの支持をいただいているからこそホンモノの『万願寺甘とう』をしっかり伝えていく責任もある。消費者に信頼される産地を目指し確かな品質で出荷していくことが産地の使命だと改めて思う。
これからも『万願寺甘とう』は日本一おいしいと、胸を張って言い続けたい。

 プライベート。

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野菜によっては「形は悪いけどおいしい」というものがあるが、『万願寺甘とう』は、シュッと長く伸びて格好良い、見た目も味もいいイケメンが多い。

肉厚なので、煮ても焼いても揚げてもへたれない。存在感十分で料理の主役になる。「煮て良し」「焼いて良し」「揚げて良し」の万能野菜。

見た目はジャイアントで横綱級なのに、中味は甘くて、柔らかで、やさしくて、繊細だ。

タネが少ないので、一本丸ごと素焼きや天ぷらにしておいしいのは『万願寺甘とう』だけ。

外側に小さい横シワがあるものがおススメ。適期に収穫された目印で素焼きにしてもジューシーでとても柔らかい。

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