舞鶴市
Uターンで就農
現舞鶴万願寺甘とう部会役員
岡安賢治
万願寺甘とうで
コミュニティを作りたい。
帰省して、万願寺甘とうを始めたのは、それがこの町で農業において、人と人とをつなげる一番のツールだから。皆、万願寺甘とうを通じて、いろんな関わり合いを築いている。
毎年、食育の授業をしに小学校へ行って地元の子供たちに慕ってもらえてるのも、万願寺甘とうを作っているからできることです。
生産者間の交流もすごく盛んで、LINEやフェイスブック、勉強会をしたりとか。全国回られてる資材屋さんや、いろんな分野の方と接する機会に、珍しい産地だ、こんな協力関係は珍しい、といったことをよく聞きますね。
人間は誰しも安心して暮らせる場所、コミュニティが必要。殺伐とせず、知恵とか精神的な余裕が蓄積された器のような、壊すのは簡単でも得るのは難しい、そういうものが作れたら、という思いで万願寺甘とうを続けています。万願寺甘とうを通じて、舞鶴市民の郷土愛を育むとか、文化の火種にするとかね。
小学校の話で言えば、誇りに思ってくれてるので、こっちが熱いトークをすると伝播するんです。今年で五年やっとんのかな、毎年、三〜四年生に。市内の全部の小学校に生産者が行って。その、最初の子供たちが成人するまであと五〜六年。そのくらい経ったらだいぶ状況が変わるんかなと思ってるんです。その子たちが大人になって、全国各地へ羽ばたいて、万願寺甘とう愛を伝播させていったらね。