産地より
キセキのチーム。
〝万願寺甘とう〟は、生産者全員が「部会」という協同で運営する生産者グループに加入し、ルールに沿った生産〜収穫を行ない、収穫された産品は生産者自らが責任をもって選果して、検品場へ持ち込みます。
持ち込まれた産品は、出荷基準を満たしているか、正しく選果が行なわれているかを専任のスタッフがWチェックし、クリアしたものだけが市場へと出荷されます。
他の産地に例を見ない徹底した品質管理には理由があります。産地の財産として〝固定種〟のタネを守るという目的と、そのためには産品の品質を維持し、結束してブランド価値を高めることが必要だと考えるからです。
〝固定種〟で、これだけの規模で続けている産地は、国内でも稀だといわれます。決して途絶えさせないという強い意志と、ブランドに対する高い意識が、独自のモデルを作り上げました。
子供達の、子供達へ。
総勢340名の生産者を代表して〝熱い想い〟を語ります。
万願寺甘とう × オール丹の国(にのくに)
〝丹の国(綾部市・舞鶴市・福知山市)〟では、
市民、生産者、行政、学校、お店、協賛企業などが一体となって、
〝万願寺甘とう〟の普及・食育活動に取り組んでいます。
小学校の出前授業
〝万願寺甘とう〟の歴史や特長など、地元の小学校へ生産者が直接出向いて授業をします。(舞鶴市)
定植から収穫までを、生産者から学びます。(舞鶴市)
〝万願寺甘とう〟の給食
綾部市、舞鶴市、福知山市の三市では、〝万願寺甘とう〟を使った給食を積極的に実施しています。
『あまとくらぶ』
丹の国の飲食店や加工業者が加盟し、〝万願寺甘とう〟のふるさとを盛り上げて地域の活性化を目指そうという『あまとくらぶ』 のパートナーは、現在約60店(社)。〝万願寺甘とう〟を使ったメニューの提供や加工食品開発を通じて自慢の地域産品の発展を応援しています。
丹の国公認『かまど炊き佃煮』
大江山食品株式会社の『万願寺甘とうとちりめん山椒のかまど炊き佃煮』は、市場に流通する一般的な万願寺とうがらしではなく、〝万願寺甘とう〟を使った佃煮です。(福知山市)
三市の取り組み
農業の担い手、後継者不足を解消して持続可能性を高めるために、綾部市、舞鶴市、福知山市の三市では各市の強みを生かした水平連携による機能強化や、さまざまな取り組みを行なっています。〝万願寺甘とう〟の生産に先進技術を導入して、作業負担の軽減と安定的な農業経営の実現や、農業と福祉の連携を進め、地域の特色ある魅力を高めてUIターンの促進を図り、誰もが心豊かに暮らせるまちづくり、地域づくりを目指しています。
〝万願寺甘とう〟と企業のコラボ
大手讃岐うどんチェーンが季節限定で〝万願寺甘とう〟の天ぷらを販売したり、全国的なコンビニエンスストア、首都圏を中心に展開するおむすびチェーンなど、〝万願寺甘とう〟とさまざまな企業とのタイアップやコラボレーションが年々広がっています。
甘とう応援団
舞鶴市内をはじめ地元有志らが集まって、毎年夏休みに『万願寺まつり』が開催されています。主催するのは、万願寺まつり実行委員会で、〝万願寺甘とう〟の生産者というわけではなく、新規就農した他の産品の生産者や地元の大工さんなど〝万願寺甘とう愛〟を拡散すべく〝ミッション〟を担った勝手連、サポーター集団です。なんと、行政からの補助金に頼らず、自分たちで資金を集めて活動しています。