万願寺甘とう 最上の万願寺とうがらし

okano

福知山市

Iターンで就農
現福知山万願寺甘とう部会役員

岡野秀紀

経営を安定させること、
そして百年後を見据える。

自分たちみたいに農業がしたくて入ってきてる人間にとって、経営が成り立つ作物ってやっぱり限られる。お金も設備も何も持ってないとなると、なおさら限られる。その中で新規就農しやすい、一番経営を安定させやすい作物が、万願寺甘とうなんです。

安定させやすいけど、単にのうのうとしてたらお金って入ってこなくて、真面目にやるからこそお金になる。真面目にやればやるほどお金になるし、経営も安定するし、自分たちの技術もつく。

農業って、前の代から受け継いだものを自分の代でちゃんと使って、次の代、そのまた次の代に続くように、農地を管理して、物を作って、技術を磨いていくのが本当。でも、いまは農業だけじゃなく、結局、次の代を作ろうとしない。山の木を切るだけ切って、あと何も植えへんから、山は崩れるか、使えない山になる。

他の人や次の代がどうなってもいいんや、では無責任極まりない。百年後までこのブランドを、この産地を繋げていくために、自分らの意識の再確認もそやし、百年後を見据えて、農地をちゃんと耕していかないと。

無限に作って、無限に売れるもんでは絶対ないから。需要をどんだけ喚起していくか、そのためにこそ労力を注ぎ込んでいかないと。