福知山市
元中丹西農業改良普及センター指導員
元福知山万願寺甘とう部会長
大槻重明
頼れるレジェンド。
甘とう栽培の御意見番。
ここはな、万願寺甘とうを丹の国に広げる前に試験的に二年間作っとったんです。うまいこといくかいかんか、ちょっと加減見たいって。ほんで、僕らはどうしたか言うたら、舞鶴に度々、見に行かしてもらいました。そりゃもう、なんぞあったら、バッと走って行って「ちょっとこれどうするんじゃな」言うて教えてもらいに。
初め苗だけ植えたって、わしらは水もやらんし、土もできとらへんし、そこで作るやろ、当時の品種はストレスに弱くて、十本のうち五本は辛かった。それが舞鶴の、本場の上手な人らは、ちゃんとクリアしとっちゃったさかいにな。
選果も教えてもろた。難しいんや選果が。ほんで、わしらケースで持ち込んで「教えてな」言うて。一本ずつこれは秀、はい、これは優……。ほんま、マンツーマンで教えてもろたんや。ほんま、舞鶴の方々に足向けて寝られません。
今な、福知山でも三和町の方の若い連中は、発想が全然違う。「所得は目標○○万です」そっから始まるんや。そんだけあげよう思うたらハウスをなんぼ、一棟のハウスに何本植えて、ほったら、苗がこれくらい必要じゃ、人夫は季節限定の契約で、海外から研修生何人呼んで……ちゅうような。これまでのここらでうじうじしてやっとる連中と全然違うんや、発想が。かなわん。(笑)