万願寺甘とう 最上の万願寺とうがらし

soeda

舞鶴市

Iターンで就農
現舞鶴万願寺甘とう部会長

添田 潤

チーム戦、団体戦で
揺るぎない産地にしたい

最初の頃は、個人戦の農業がしたかったんですが、途中からチーム戦、団体戦も面白そうだなって。たとえば共撰出荷って、自分だけ良ければいいってもんじゃなくて、産地全体のレベルが上がらないと自分の評価も上がらない。なので技術を教え合ったり、自分のいろんなデータの数字を隠さずオープンにしていったり。みんなで共有して、みんなでレベルアップしていく。

生産者だけじゃなく、JAであったり、行政であったり、いろんな人が関わって、四六時中、万願寺甘とうの話をしてる。そして未来に、次に繋がる人をしっかり育てて、百年続く産地にしたい。自分の子供が継げるような産地にね。

宮崎や高知のピーマン農家さんは親子三代だからね。三代ピーマン作り続けると、やることがなくなってくる、技術的に。だから皆、ものすごく高みに登るんです。

僕ら一代目だと、インフラを整備する段階で、ハウスを建てて、溝を掘って、排水を良くして、土作りとかベーシックなところで人生が終わる。その上に技術やいろんなもん積み上げていくから、三代目は最新の技術もすぐ取り入れられる。ベースがあるから。

で、やっぱね、どんどんどんどん加速していく。先進地は。

そんなふうにして、万願寺甘とうも積み重ねたい、産地として。そうしてくると本当にちゃんとこれで暮らせるようになるし。イメージ的には、鳥取のらっきょうとか、田子町のにんにくとかね、あのくらいの規模の産地。本当に長く続く産地になりたいなと。