女王陛下の国、英国で随一のB級グルメ〝フィッシュ・アンド・チップス〟を真似て、
揚げたての万願寺甘とうをザラ紙に丸めて包んで出掛ければ、
それはもう、ビートルズもビックリの、世界一幸せなホリデーになりますよ!
ヨーロッパでトウガラシを暖かく迎え入れた最初の国はハンガリーだといわれます。長く厳しい冬を乗り切るため、食べると体の調子が良くなるトウガラシを愛し、もっとたくさん食べるために辛さの少ないものが選別され、現在の辛くないパプリカを完成させました。
パプリカからビタミンCを発見して、ノーベル賞を受賞したのもハンガリー人です。でも彼は、皆が大好きなパプリカが一人嫌いで、どうせ食べないから、とビタミンCの抽出を思いついたのだそうです。
コロンブスがトウガラシに出会う遥か昔、メソアメリカの古代文明では、カカオ豆で作ったホットドリンクの風味づけにトウガラシが使われました。彼らの言葉で苦い水(ショコラトル)と呼ばれたその飲み物は、テコマテと呼ばれる高貴な陶製の壺で供されたといいます。トウガラシとショコラの相性には、意外な歴史が隠れていました。
一方、世界の美食家が集まる成都の四川料理にトウガラシが多用されるようになったのは、実はせいぜい百年ほど前からだといわれます。百年前といえば、万願寺甘とうと同じ歴史です。成都の麻辣がまだまだ発展途上とするなら、万願寺甘とうも伸びしろをさらに広げ、未来にむけて進化を続けていきます。
万願寺甘とうの焼いたん
万願寺甘とうを丸ごと素焼きにして、焼きたてにおかかと醤油をかけて。昔から地元で愛される、万願寺甘とうの最もポピュラーな一品です。焼きたてに岩塩とオリーブオイルもおススメ!
万願寺甘とうの塩昆布炒め
細めに切った万願寺甘とうをオイルでさっと炒め、火を止める前に塩昆布を混ぜ合わせる。クイックレシピ。
万願寺甘とうとちりめん佃煮
ざく切りの万願寺甘とうをちりめんじゃこと炒め合わせ、醤油、砂糖、味醂、酒で味付け。ご飯のお供に。
万願寺甘とうの天ぷら
切込みを入れた万願寺甘とうを、一本丸ごと天ぷらに。果実の甘みが増してとってもジューシー。
万願寺甘とうの挽き肉炒め
万願寺甘とうを炒めて挽き肉炒めと合体。豆板醤でちょっとピリ辛な挽き肉が万願寺甘とうとベストマッチング。
万願寺甘とうとチーズのオーブン焼
フレッシュチーズ、刻んだナッツ、レーズン、バジル、バルサミコ酢、塩胡椒を合わせ万願寺甘とうに詰めオーブンへ。
万願寺甘とうの豚肉巻き(塩)
万願寺甘とうに豚肉を巻き、塩胡椒して、オリーブオイルを敷いたフライパンでこんがりと焼く。レモンを添えて。
万願寺甘とうの煮浸し
万願寺甘とうとカボチャや茄子を素揚げしてだしつゆに浸す。夏は冷やして召し上がれ。
万願寺甘とうとプチトマトの炒め
万願寺甘とうをオリーブオイルで炒め、プチトマトを入れて軽く炒めて完成。塩胡椒でシンプルに。
万願寺甘とうと鶏のポン酢煮
丸ごとの煮込みがおいしい万願寺甘とう。ポン酢で煮込んだ鶏のコクと万願寺甘とうに箸が進む。
万願寺甘とうのつくね射込み煮
白葱、生姜、椎茸を合わせた鶏ミンチを万願寺甘とうに詰めて、砂糖、醤油、酒が入った鰹だしで煮る。
万願寺甘とうのもろみ和え
熱湯にさっとくぐらせた万願寺甘とうと海老をオリーブオイル、もろみ味噌、韓国海苔で和える。
万願寺甘とうの串カツ
万願寺甘とうを三等分にして、間に豚バラを挟んだ串カツ。
万願寺甘とうの肉巻き
豚肉を巻いた万願寺甘とうを、オリーブオイルで焼いて、砂糖、醤油、酒をからませる。
万願寺甘とうごはん
昆布だしに、梅干し、オリーブオイル、酒、醤油を加え炊き上げたごはんに、塩で茹でた万願寺甘とうを混ぜ合わせる。
万願寺甘とうのフレッシュジュース
万願寺甘とうのみを搾っただけのジュース。
チョコレートをまとった万願寺甘とう
オランジェットのように、万願寺甘とうをたっぷりのチョコレートでディップしてスイーツに。
万願寺甘とうとチーズの煮込み
玉葱と塩とオリーブオイルを少量の水で煮立たせた中に万願寺甘とうを入れ、少し経ったらチーズとミニトマトを加えて煮込む。ブータン料理のエマ・ダツィをアレンジ。チーズとの相性抜群。
万願寺甘とうと鶏の炒め煮
鶏モモ肉、トマト、玉葱、にんにく、生姜を、ひたひたの水で煮込み、水分が半分程度になったところに、万願寺甘とうとトマトを加え、炒め煮して、塩で味を整える。ブータン料理のジャシャ・マルをアレンジ。
万願寺甘とうのピクルスをコッパで巻いて
さっと茹でた万願寺甘とうを冷たい塩水で寝かせ、昆布だしが効いたビネガー液で一ヶ月以上寝かせて作る自家製ピクルスをイタリアの生ハムで巻いたアンティパスト。
万願寺甘とうで自家製のピクルスを一度作っておくと、バケットのサンドイッチに使ったり、オードブルやサラダにしたりと、いろいろと楽しみが広がる。昔“らっきょう”、今“万ピ”と言われる時代がやって来るかも知れない。